
戦前ゴシック体の歴史研究(#ゴ史研)と、フォント制作。 古い印刷物・活字見本帳・街の文字から字形を拾って研究しています。 しっぽり明朝/アンチック/モッチーポップ(Google Fonts / Adobe Fonts) 随時新作・制作過程・配布情報を発信 MAIL▶︎[email protected]
Joined January 2014
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A1? B1? いや、C1ゴシックです。
(三段オチコピー)
C1ゴシックは、2017年に「しっぽり明朝」と対をなし、調和するゴシック体を目指して開発を始めた書体です。
当初は「しっぽりゴシック」という名前で制作していましたが、当時はまだ私の技術が未熟で、思い描いていた「しっぽりとしたゴシック体」をうまく形にできず、途中で挫折してしまいました。
これは私がなんとなく感じていることなのですが、明朝体の仮名は毛筆の運筆を基礎としているため、多少線の強弱が不揃いでも、自然な抑揚として成立する部分があります。
一方、ゴシック体は線質が整理されているぶん、わずかな不均衡が目立ちやすい。かといって、線を均一にすれば美しくなるという単純な話でもありません。
ゴシック体の仮名を設計する難しさを、身をもって感じました。
その後、「しっぽり感」を追求する方向から、昔の活字に見られる「雑味」や「無骨さ」を積極的に取り入れる方向へと舵を切り、書体名も「C1ゴシック」に変更しました。
しかし、モチベーションが下がったままだったり、それでも開発はなかなか進みませんでした。
そんな中、完成を期待しているという声を何人かの方からいただき、もう一度きちんと向き合おうと開発を再開しました。
ちょうどその頃、憧れの石井茂吉さんが初期のゴシック体を開発する際に、参考にしたのではないかと思われる仮名活字を発見したことも、再開を後押ししました。
このあたりのお話は、いずれ『活版原景3』でまとめたいと考えています。
この数年でゴシック体のかなフォントをいくつか手がけ、ようやく自分なりの手応えも感じています。
来年2027年は、着想からちょうど10年。
今度こそ完成させ、世に送り出したいと思っています。






















