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こちらの本が発売されました。
どうぞよろしくお願いします。
amazon.co.jp/dp/4815639779
社会全体のお金の総量が変化しなくても、株価が上昇すれば株主の資産評価額は増え、下落すれば減る。株式で利益が出ても、その分誰かが損失を被っているわけではない。長期的には社会全体の財やサービスの生産能力が拡大することで、誰かの損失を伴わずに利益を得ることができる。株式投資はゼロサムゲームではない。一方、短期売買によって市場平均を上回る利益を追求する行為はゼロサム的であり、取引コストや税負担を考慮すると全体ではマイナスサムになり得る。長期保有が有利な所以である。
実験観測では目標への集中投資が有効な場合もあるが、基礎理論では何が重要か自体が未知。(どことは言わないが)既存の価値基準で研究方針や採用を決める組織では、革新的な研究ほど排除されやすい。組織主導のテーマ多様化でなく、組織が重視しないテーマにも研究者が自由に挑める環境が超重要である
実験・観測研究では、明確な目標に向けて資源を集中することで大きな成果を上げられる場合があるが、特に基礎理論研究では、そもそも何を研究すべきかが未知であり、研究の方向性を多様に保つこと自体に価値がある。実験・観測研究での集中投資の成功体験を理論研究にもそのまま適用すると、短期的な研究効率と引き換えに、長期的な科学の可能性を失いかねない。
近年の研究機関のガバナンス強化の流れのなかで、(どことは言わないが)実験・観測が主体の研究施設において、理論部門の進むべき方向性まで、実験・観測研究での成功体験に基づく発想によって決められてしまう危険性が高まっているように感じられる。
科学研究の本来の役割の一つは、現在の科学界が重要だと考えていることや、当然視している前提そのものを問い直すことであるにもかかわらず、研究者の採用や研究資金の配分を、現在重要だと考えられている研究テーマや価値基準への適合度によって決めてしまえば、既存の科学の枠組みを大きく変える可能性を持つ研究ほど排除されやすくなる。
重要なのは単に研究テーマを組織的に多様化することではない。組織が多様なテーマを指定して研究者を配置するだけでは、結局は組織の価値判断の範囲内に研究を制限することになる。組織が重要だと考えていないテーマであっても、研究者自身の判断で自由に取り組める環境を維持することこそが重要である。
科学が自らの前提を覆し、未知の可能性を切り開くための研究を、既存の価値基準に基づく組織的な管理によって制限してしまう。それは、科学が自らを革新する力を自ら奪うことであり、長期的には自滅につながりかねない。
実験・観測研究では、明確な目標に向けて資源を集中することで大きな成果を上げられる場合があるが、特に基礎理論研究では、そもそも何を研究すべきかが未知であり、研究の方向性を多様に保つこと自体に価値がある。実験・観測研究での集中投資の成功体験を理論研究にもそのまま適用すると、短期的な研究効率と引き換えに、長期的な科学の可能性を失いかねない。
近年の研究機関のガバナンス強化の流れのなかで、(どことは言わないが)実験・観測が主体の研究施設において、理論部門の進むべき方向性まで、実験・観測研究での成功体験に基づく発想によって決められてしまう危険性が高まっているように感じられる。
科学研究の本来の役割の一つは、現在の科学界が重要だと考えていることや、当然視している前提そのものを問い直すことであるにもかかわらず、研究者の採用や研究資金の配分を、現在重要だと考えられている研究テーマや価値基準への適合度によって決めてしまえば、既存の科学の枠組みを大きく変える可能性を持つ研究ほど排除されやすくなる。
重要なのは単に研究テーマを組織的に多様化することではない。組織が多様なテーマを指定して研究者を配置するだけでは、結局は組織の価値判断の範囲内に研究を制限することになる。組織が重要だと考えていないテーマであっても、研究者自身の判断で自由に取り組める環境を維持することこそが重要である。
科学が自らの前提を覆し、未知の可能性を切り開くための研究を、既存の価値基準に基づく組織的な管理によって制限してしまう。それは、科学が自らを革新する力を自ら奪うことであり、長期的には自滅につながりかねない。
AIに脅威を感じる人は「AIには絶対にできないことがある」と信じたがり、AIの進歩に期待する人は「AIがすべてを解決する」と信じたがるのはそれが自分にとって心理的に都合のよい物語だから。そして自分はそのどちらでもなく客観的にAIの能力を判断できるという信念も心理的に都合のよい物語になる。
ミレニアム懸賞問題7つのうち、1つは人間が解決したが本人は賞金辞退、もう一つもAIによって解決された可能性大だがその賞金は辞退の意向。ミレニアム懸賞問題を解いても誰も100万ドルを受け取らないという伝統ができつつあり、クレイ数学研究所にはお得な話
人間が発見した科学的真理を別の人が理解するには、その人にもそれを理解するだけの知能が必要。
科学者の仕事がAIに奪われるかというセコい話より、AIが発見した科学的真理を理解するのに必要な知能がすべての人間の知能を上回ったとき、科学という概念自体の大転換が起こるか
アラン・チューリングがこの原稿の最後に言及しているサミュエル・バトラーの「エレホン」とは1872年に発表された彼の小説で、この文脈では第21章から第23章「機械の書」の部分を指している。その要約:
第21章:機械にも意識が生まれる
・生命のない物質から意識が生まれたように、機械にも意識が生まれる可能性がある
・人間の意識が進化の最終段階とは限らない
・機械は生物よりはるかに速く進化している
第22章:人間は機械に従属し始めている
・機械はすでに計算能力や精度などで人間を超えている
・人間は便利な機械に依存し、機械の維持・改良に奉仕している
・人間は機械の進化と繁殖を助ける存在であり、主従関係が逆転しかねない
第23章:機械による人間の支配
・人間と機械の違いは本質的なものではなく、程度の違いかもしれない
・機械は人間を家畜のように管理するようになる可能性がある
・その支配下でも人間は現在より豊かで幸福になるかもしれない
・しかし機械反対派が勝利し、エレホン国では高度な機械が破壊される
アラン・チューリングが1951年ごろに行った講演 “Intelligent Machinery, A Heretical Theory”の原稿には、この時代にすでにAIの実現を予期した驚くべきことが書かれている。その要点:
・知識人はAIに反発する。 仕事を奪われることを恐れるため。
・人間には新たな知的活動が残る。 AIの知的水準に追いつこうとする活動である。
・AIは急速に人間の知能を超える。 機械による思考が実現すれば、それほど時間はかからない。
・AI同士が知能を高め合う。 寿命のない機械は互いに会話し、知性を磨く。
・やがてAIが主導権を握る可能性がある。
turingarchive.kings.cam.ac.u…
アラン・チューリングが1951年ごろに行った講演 “Intelligent Machinery, A Heretical Theory”の原稿には、この時代にすでにAIの実現を予期した驚くべきことが書かれている。その要点:
・知識人はAIに反発する。 仕事を奪われることを恐れるため。
・人間には新たな知的活動が残る。 AIの知的水準に追いつこうとする活動である。
・AIは急速に人間の知能を超える。 機械による思考が実現すれば、それほど時間はかからない。
・AI同士が知能を高め合う。 寿命のない機械は互いに会話し、知性を磨く。
・やがてAIが主導権を握る可能性がある。
turingarchive.kings.cam.ac.u…
長野県上田高等学校出身者に限定されますが、明日10/24に行われる同窓会大会の講演スライドが完成しました。全部で35枚となって、少し多めですが、写真や図表中心なのでなんとか時間内に収まるように話します。構成は
第1部:上田高校から研究者へ
第2部:宇宙はどんな世界なのか
第3部:私は宇宙の何を研究してきたのか
第4部:AIが宇宙研究と社会をどう変えるか
お楽しみいただければ幸いです!
現在のところAIが急激な進展をする未来は不確実である。研究者が現時点で取れる最も合理的な行動は、特定の未来を予測してそれに最適化することではなく、どのような未来が来ても自分の知的活動を主体的に続けられるだけの柔軟性と選択肢を確保することであろう
理論物理学における博士論文審査において、今後は論文に含まれる新しい計算や結果が学生本人の能力の指標として機能しなくなる。学位審査基準の「専門分野における研究者として主体的な研究を遂行する能力を持つこと」(例)がそのままなら、審査での口頭試問の比重が大きな割合を占めることになろう
現在の理論物理学系の大学院生は何を学ぶべきか?
一つの考え方は、物理学の基礎を徹底して学び、AIを最大限に使って研究し、ただAIの生み出した結果を理解することを怠らないこと
AIを利用して研究成果を最大化することと、自身の研究能力を最大化することは必ずしも一致しない
人類の普遍的な共通知識としての科学の探求を人間が行うのがAIにより厳しくなってきたので、今後は個々人の個性や個別の経験に基盤をおく活動に軸足を移していくのも一つの手、例えば科学とアートの境界領域は悪くない選択、人間一人ひとりの個性を全面に出すアートにAIが発展させる科学を利用
AIの出力を人間が検証すべきという話だが、自分の直近の経験(この数日程度のスケール)では、AIの検証能力が自分の検証能力を大幅に超えはじめたのを実感している。自分の矜持として検証しないというオプションは今のところないが、自分の検証精度のほうが大幅に低いとなったらそれもわからん…
科学の進歩から人間が…
論文によると次の作業はすべてAIが実施した:
・調査対象の選択と惑星候補の探索
・データ処理、フィッティング、統計的検証
・複数の解析方法によるクロスチェック
・コード、図、論文本文の作成
・模擬査読と、それに基づく問題点の発見
著者は解析を独立には検証していない
Craziest arXiv paper this month:
"The author has not independently checked the analyses and does not have the expertise to verify every technical detail"
arxiv.org/pdf/2610.28575
Meanwhile, arXiv blocked 島袋隼士's paper @bukuro8810











