「話を聞いてもらえて嬉しい」と言われることがあります。うなずいたり、驚いたり、共感したり、質問したり。話を聞くのは好きだし、自然にそうなることが多いかもしれません。装丁の仕事も、編集者の話を聞くことから始まります。心地よい会話が、良き結果につながるよういつも心がけたいです。
高校時代、三重県の名門バスケ部を1年で辞めました。情けなかったけど、向いてなかったし、他にやりたいこともあった。だから、我慢して頑張る意味はないと思った。何かを始める時は、何かをやめる時。装丁の仕事を長く続けている僕も、過去に何度も迷いながら、やめる決断を何度も経験しています。
連日、編集者とオンラインの打合せ。神様や神社、日本書紀の解説から、保育の教育現場、トラウマや精神分析まで、関心のあるテーマばかり。増刷の報告や昨今の出版状況、お互いの子どもの成長話など話は尽きません。装丁は、知らない世界を学び、人とのつながりが深まる仕事なので感謝しています。
ぱる出版の編集者と積み上げてきた装丁の一部。ビジネスにおける人間関係やメンタルに関する自己啓発書などを、やわらかいテイストでデザインしてきました。コンサルタント、人材育成、トレーナー、精神科医、カウンセラーなど、著者の考えを知ることで、心が前を向くきっかけになれば嬉しいです。
著者が、イラストや写真も含めてAIで表紙をつくって要望を伝えるケースが増え、その案も拝見しています。上品で洗練されている一方、よく見るAIデザインのネット広告やサムネイルと似た印象に感じたり。僕はそれとは異なる装丁を提案しますし、AIを取り入れても自分らしいデザインを考えていきたい。
仕事は「運」も確かに多い。進行中の大きな仕事も、元を辿れば、人から人、その人からまた違う人へのつながりから偶然生まれています。若い頃の未熟さを考えると、この歳で「運」に巡り合う確率は恐ろしく低いです。諦めずに地道に結果を出し続ける。どこかで誰かが評価してくれる。それが運かなあ。
哲学カフェに参加しました。年齢性別関係なく、日頃モヤモヤすることを皆で自由に語り合います。他人の悩みに耳を傾け、僕も初めての人ばかりの前で、普段ここでは書かないことをいろいろ話したんですよ。素直に打ち明ける心の開放感を改めて感じました。自分でも主催してみたい気持ちはありますね
自分が生きていることを、不意に感じる瞬間だった。皮肉な話です。命はあっけなく散る。僕という人間は数十年を生き、そしてしぶとくこの世に残ろうともがいている。目的はなんだろう。知りたいことがあるから。誰かに伝えたいことがある。何かを分かち合いたい。デザインをつくるのが好きだから。
今年は毎年装丁の仕事を頂く出版社以外に、新規の出版社からの依頼5社、2年ぶりの出版社から2社、数年ぶりの出版社2社からも。依頼の理由は★以前の装丁を著者や編集部で評価頂いたこと★続編の企画★中高生向けのイラストを含めた本文構成や装丁を評価頂いたことなどです。感謝しています。














