「議事録作成なんて若手の雑用」と思っているうちは、損をしていると私は思っています。議事録の作成は"会社を動かす人"の稽古場だったりする。
たかが議事録、されど議事録。本気で書くと、
・何を決める会議なのかを1行目に書く「定義力」
・会議で出た話を「決まったこと」と「ただの意見」に分ける「目利き」
・担当の「みんなで」を1人の名前に書き換える「責任の設計」
・「来週中に」を「◯日◯時まで」に直す「期日の翻訳」
・持ち帰りの案件に、いつまでに何を決めるかを付ける「保留の管理」
・だれが何に引っかかって話が止まったかを拾う「観察力」
・欠席した人が読んでも、次の一歩がわかるように書く「思いやり」
という会社を動かすのに必要な力が詰まっている。
管理職研修を受けるより「持ち帰って検討します」が口ぐせの部長の会議で、議事録を1回本気で書くほうが「組織を動かす力」ははるかに育つと思います。
「新しい取り組みをはじめたのに変わらない」という相談が、この1年で一気に増えました。
その中でよくある質問に順に回答します。
Q.AIを入れたのにだれも使いません
A.まずは業務を「人で改善できるもの」「なくせるもの」「AIに任せられるもの」に分けてみてください。
いきなりAIツールだけ先に入れると、だれの仕事も減らないので使われません。
Q.研修の満足度は高かったのに、社員の行動が変わりません
A.翌日にやることを決めずに解散しているからです。学んだだけでは行動したことにはなりません
Q.目標は立てましたが、それまでに何をすればいいかわかりません
A.見ているのが結果や指標だけだからです。手前の行動数に目標を置くと、月の途中で直せます
Q.部下から報告が上がってきません
A.締切を設けていないからです。毎日18時までと決めた支援先は、1週間で報告の質が変わりました
Q.1on1をやっていますが、本音が出てきません
A.聞く前に、相手の変化を口にしていますか。「先週より提案数が増えたね」など、成長している様子を見ていると伝えることが大切です。
足りないのは、入れた翌日の一歩をどう踏み出すかを決めておくことと、それをチェックする人を置くことだけです。
内定辞退が続いても、「中小だから仕方ない」で片づけていた知り合いの社長。
原因は知名度でも給料でもなかった。
面接の日、駐車場で見られていたのか。
中小企業だから、仕方がない。
採用の相談で、この言葉を聞かない日はありません。求人を出しても反応がない。内定を出した人に5人連続で断られた。入社1か月で退職代行から連絡が来た。そのたびに、知名度がないから、給料が高くないから、で片づけてしまう。
でも私は、その「仕方がない」の裏で、求職者が実際に何を言っていたかを知っています。
15年で1万人以上の相談に乗ってきて、入社を決めた理由の何倍も、辞退した理由を聞いてきました。会社に伝わった理由と、私に話した理由は、ほとんど一致しません。
・上司になる人とは働きたくなかった
・社長がぼそっと言った一言が許せなかった
・トイレで社員が客の悪口を言っていた
・誰でもいいから来てほしそうだった
会社に届くのは「家庭の事情で」「他社に決めました」だけ。求職者は行かない会社に本当のことを言う義理がないし、エージェントにとって会社はお客様なので、耳の痛い話は伝えにくい。だから同じ理由で、同じところで断られ続けます。
採用で怖いのは、断られることではなく「なぜ断られたかを知らないまま、断られ続けること」です。
逆に、届いていない魅力もあります。給料の高い大手の内定を断って、年収を下げてでも小さな会社を選ぶ人が何人もいるのも事実。
社長にとって当たり前すぎて求人票に書いていないことが、その人の決め手になっていたりする。求職者が見ているのは会社の条件より、そこで働く自分の未来です。
中小だから選ばれないのではなく、必要な人にまだ知られていないだけです。
その「会社に届かなかった本音」と、そこから会社の何を見直せばいいのかを、一冊にまとめました。来月、経営者向けに採用の本を出します。
応募を増やす方法の本ではありません。求職者がどこを見て、どこで辞退を決めているかを書きました。たとえば、こんなことです。
・返事が早すぎると、逆に疑われる理由
・「少し考えます」の本当の意味
・内定承諾のあとに、迷いが最大になる理由
・面接前の駐車場で、もう見られていること
・社長と現場の話が、矛盾に見える瞬間
・エージェントが紹介をやめる会社の特徴
・辞退の芽に気づく、4つのステップ
どれも、1万人の本音から見えてきたことです。知らなければ、同じところで断られ続けます。
▼『あなたの会社は、なぜ選ばれないのか』
11月19日発売。Amazon予約はじまりました。
amazon.co.jp/dp/4866633557
広告費ほぼゼロなのに、問い合わせが途切れない会社の社長。
「最初の半年は、問い合わせの数を見なかった」
同じこと言ってた。
PVも順位も追わない理由、ここに全部書いてある。
自社サイトの記事公開後〜6ヶ月間、月ごとに何を見ていけば改善に繋がるのかをまとめました。
note.com/risa_lipple/n/n563b…
考え抜いた一言は、場を壊すんじゃなくて、言えなかった誰かの代わりになる。空気を読みすぎる人ほど、これ読んでほしい。
言いたいことを飲み込んでしまう。空気を読みすぎる人や遠慮しがちな人に、読んでほしいnoteです。 note.com/makivipdesigner/n/n…
東京都内にある支社は「人数が多いからマネジメントが難しくて、目標に届かなかった」と話す一方で、地方にある支社は「人数が少ないから、みんなでどうやったらできるか考えて達成した」と話す。
これ、どちらも同じひとつの会社の方々から聞いた話です。
「人数が多いから達成できた」「人数が少ないから目標に届かなかった」
このほうが辻褄は合っているはず。
つまり人数が原因というより、結果を見てから言い訳として付け加えただけ。地方の支社は「人数が少ないから無理だ」とあきらめるのではなく、ハンデがある状態でどうするかその後の行動を決めて動いていて。
説明がうまくなっていく分「どう行動に移すか」といった話が減っていきがちです。
「決めたはずの案件」が未定にもどるときに会議でよく聞く言葉を、ワースト5で置いておきます。
第5位「一旦持ち帰らせてください」
持ち帰った結果、話す相手もいなくて締切が伸びるだけ。
第4位「担当は営業部におまかせします」
部署名を言うだけで、担当者の名前がない。
第3位「できるだけ早めに」
”早め”の基準は言った人の頭の中にしかない。
第2位「詳細は後日詰めましょう」
その後日を予定表に入れる人はいない。
そして第1位。
「じゃあ、そういう方向で」
方向だけ決まって、最初の一歩が決まっていない。
全部、会議室の中では前に進んだ空気になるんです。ただ、翌週の会議で同じ議題が同じ言い方で戻ってくることが多くて。
これは「決めたのに動かない」のではなく「だれが・いつまでに・何を」まで決めていないから。決まった気になる言葉ほど、案件の進捗を止めています。




























